ソーラーシェアリングの設計で重要なポイント3選
2022/01/31
こんにちは。
マッキンエナジーの近藤です。
今回は、ソーラーシェアリングの設計についてお話したいと思います。
弊社では100件以上のソーラーシェアリングに携わっており、設計はそれ以上に行ってきました。
ソーラーシェアリングの設計の重要なポイントや注意点など共有できればと思います。
ソーラーシェアリングの設計で重要なポイントは3つにまとめました。
①パネル間隔
いちばん大事なのはパネル間隔です。
どのような作物を栽培するのか、栽培する作物はどれくらいの遮光率が必要なのか。
その遮光率によってパネル間隔を決めます。
弊社では土地の向きによってもパネル間隔の距離は調整を行っております。
パネル間隔が狭すぎると遮光率が足らず作物がうまく成長しないので、作物基準で遮光率は考えましょう。
※パネル間隔の設計での注意ポイント!
パネルを横置きに並べていった際にパネル間結線も横向きに繋げますが、
パネル間を開けすぎてしまうとパネル間結線ができず、
すべてのパネルに延長コードが必要になってきますので要注意!
しかし、狭くしすぎても均等に影を作ることができないので、
パネルケーブルの距離を計算して間隔を開けましょう。
②作物の栽培を考えた設計
ソーラーシェアリングは作物有りきの太陽光発電です。
作物の栽培を考えた設計を行う必要がございます。
遮光率はもちろんですが、栽培用通路や作物の位置を考えて設計します。
例えば、稲を栽培する場合は遮光率30%ほどですが、架台の高さが2.5mほどではトラクターが入らず栽培できません。
高さは十分だったとしても、筋交いや斜め材が邪魔でトラクターが通らないこともございますので、架台の仕様も確認する必要がございます。
また、ブルーベリーなどであれば獣害対策で防風ネットや防鳥ネットも必要になってきますので、事前にどのような栽培を行うのかも重要になります。
※作物の栽培を考えた設計での注意ポイント!
作物を設置する位置も重要です。
例えばトマトなどの栽培では直接雨水に当たるとトマトが割れてしまったり、病気の原因になったりします。
ソーラーシェアリングでも同じように作物を設置する位置に直接雨水が当たってしまうとよろしく有りません。
特にパネル面積分の大粒の雨水が落ちるわけですからなるべく避けたほうが良いと言えます。
③転用面積の算出
農地に太陽光発電を設置する場合には、農業委員会に一時転用の許可申請を提出する必要がございます。
申請を提出する際に杭の本数・QB面積・引込柱の面積など算出する必要があり、あとから面積変更なってしまうと提出し直さないと行けない場合もございますので、
事前に杭の本数や設計に間違いがないか確認しておくことをおすすめします。
※一時転用面積は、ルール上はフェンスの支柱面積も転用面積に含まれます。(自治体によっては含まれていないところもあります。)
まだまだ、重要なポイントはたくさんありますが、詳しく知りたい場合は、こちらまでお問い合わせお待ちしております。
ソーラーシェアリングのルールは太陽光発電のルールと農業制度のルールを理解していないと行けないので、進め方など複雑になってきます。
認定農業者制度、担い手、下限面積、3条申請、5条申請、農業法人など普段聞き慣れない言葉が多数出てくるだけで根を上げてしまう方も少なくはございません。
弊社では、ソーラーシェアリングについてや実績紹介など、各自治体様向けのセミナーも行っております。
各自治体でソーラーシェアリングの導入が増えてきている中、他県の実績など知りたいという自治体様からのお問い合わせも増えております。
もちろん、企業様・個人様向けのソーラーシェアリングセミナーも行っておりますのでお気軽にマッキンエナジーまでお問い合わせお待ちしております。
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