ソーラーシェアリングで水稲はほんとに育つのか。結果報告! 岡山県倉敷市
2019/10/04
こんにちは。
今年の5月に発電開始しました岡山県倉敷市のソーラーシェアリングですが、作物は水稲で6月初旬から植え付けして今週には収穫できる状態になりましたので、状況確認とインタビューに行ってまいりました!
先に今回のシステム構成をお伝えいたします。
農地面積は、2,200㎡
パネル枚数は、288枚
最低地上高は、2.5メートル
遮光率は、37.2%でした。
稲作では25%~30%ほどの光が必要とされているため、37%では日射不足の可能性があり心配でしたが、写真を見てもらえればわかるように全体的に変わりなく成長しており安心いたしました。
今回、37%でも成長した理由として考えられることをいくつか書いてみます。
①間接光による成長
最低地上高が2.5mのため、パネルの下だからといって100%の影になるわけではなく、横からの間接光もあるので育ったのだと思います。(お客様が小型の機械を使用されていたので、2.5mにしております。通常は機械に合わせて2.8mや3mなどにしております。高くなればなるほど間接光が入ってくる。)
②「晴れの国」に助けられた!
岡山市は晴れの国として有名です。全国でも降水量が少なく、晴れている日が1年間で多いため晴れの国といわれています。そのため、日陰になっていてもトータルでみれば十分な光が入ってくるのだと思います。もんげー(※もんげーとは岡山の方言で「すごい」という意味だそうです。)
③温暖化の影響もあるかも!?
最近、暑い日が続いており稲にも水にも暑すぎるのは良くありません。一部が影になることで水中の温度やパネルの下の温度が低下することで作物が十分に育ったのだと思います。9月にアリゾナ大学で普通に作物を育てるよりもソーラーシェアリングで育てたほうがよく育つという研究成果が発表されています。
理由としては、さきほども書いたように影になる分地中の温度とシステムの下の温度が昼間下がるのと直射日光を避けれることだと書いております。また、水の蒸発も少なったことが要因のようです。
以上の3つからソーラーシェアリングの下でも水稲は平均もしくはそれ以上に育ったのだと思います。
実際に設置された農家さんにインタビューしてみましたので、インタビュー動画はもうしばらくお待ちください。
ソーラーシェアリングを検討しているみなさま。ソーラーシェアリングはどこの地域でも同じでは作物が育たない可能性もございます。
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