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こんばんわ　竹内です。

今夜もまた竹内の”ウンチク”の時間です。皆様にはさすがに失礼かなと思いますが、当社はわたくし以外は30才前後ですからどうしても”ウンチク”を喋る機会が多くなってしまします。

ですから”ウンチク蘊蓄又は薀蓄”が本当の漢字で「蓄えた知識」といういみらしいですが、以前も言いましたが” 運　蓄 ”の機会にしてくれればと思っています。

さて、今晩のテーマ「情けは人の為ならず」の意味ですが、皆さんこの言葉の意味は解りますよね。そうですね「情けをかけてもその人のためにはならない。だから厳しさの方がその人のためになるのですよ。」と、こんな感じの意味でしたよね。

はい。そうそう。と思っている人が意外と私の同年代の人にも多いのに驚きました。

実は実際にこのように厳しい言葉の方がその人のためになる場合もあるので間違いではないですよね。唯、実際にこの言葉の作者が居まして新戸部稲造の言葉で『情けは人の為ならず、巡り巡りて己が身の為』これが全文です。前半部分だけが独り歩きして二通りの解釈に分かれたようですね。

あーそうなんだ。要するに「親切をしておくとまわり回って、自分のためになるのだから親切はしておくもんだ」という意味なんだな。と考えるのが正しいように思えます。

しかし、私の解釈ではこれだと見返りを期待してとも言えます。新戸部稲造自身はもっと高い精神レベルを持っていたと思います。しかし民衆には「親切をしておけばいつか良いことがあるからね」と優しく教えただけで彼の本心は決して見返りなど期待しなくても「人の役に立つ自分が誇りであり利己心を克服していける自分を目指したかったのだ」のだと思います。

ということで。今夜はこの辺で。　　次回この続きを書きたいです。

追記、因みに「新戸部稲造は（いとべｰいなぞう）と読み、札幌農学校で学び、内村鑑三らとキリスト教に入信しています。旧5千円札の肖像画でも有名ですね。国際的な政治家、農学者、教育者の三つの顔を持ったと言われアメリカ、ドイツに留学経験を持ち英語教師でもありましたので彼の執筆の中でも有名なのが『武士道』ですが、流暢な英語で書かれています。

このような背景から、中村天風（本名：中村三郎）と同じく私の尊敬する日本人の一人でもあります。