ソーラーシェアリングというコンセプト
2023/09/18
ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)
当社は長年上記のコンセプトで走ってきました。即ち私たちの提唱したソーラーシェアリングとは「農地に太陽光発電所を建設してその下で農作物を栽培する」という考え方でした。
しかし、本日はソーラーシェアリングのコンセプト(概念)を少し広げてみたいと思います。そもそも「シェア」の意味は分け合うであり太陽の光を分け合うという意味になります。これまでは何と分け合うのか。農業用植物と発電とで太陽の光を分かち合いました。しかし本来の意味である「分かち合う」対象を車と分かち合えば「カーポート」になります。住居と分かち合うことも出来るし、工場の屋根に設置して電気を自家消費もできます。農業用ため池に設置すれば農業用水と分かち合うことができる。
唯ここで、「分かち合う」ことで半分しか目的を達しないのは例えばタクシーを二人で乗ればスペースとしてゆったりと乗車できますが、あと二人遅れてきた仲間が一緒に乗り込めば狭い空間で目的地まで我慢しなければなりません。これとは違った分かち合いもあります。相乗効果を発揮する分かち合いもあります。実際にソーラーシャアリングの多くは相乗効果を生みます。
農作物を植物として見た場合「全ての植物は光合成をするので光飽和点が存在する」のでこの飽和点を超えた光はかえってその植物にとってはストレスとなります。なので過剰な光を遮ってやった方がよく育ちます。実際に私は6年前に大分県の牧場の牧草の上部に太陽光パネルを4月に設置完了し、9月頃まで毎月写真を撮って観察していました。当時農業専門家や営農型太陽光発電の専門家の方々からは「充分には育たないだろう」と言われていました。彼らがそう言ったのも無理はなく、当時でも営農型太陽光発電でのパネルの設置方法は藤棚式(藤棚上の架台の上にパネルを1列毎に配置する)が一般的というか、でないと光が地面に均等に届かないから作物が育たない。と言われていました。ですからこの事例の場合は一般に「野立方式」(パネルを4段連続積み上げる方式)でしたから約4m幅で30mh程伸びるアレイ(パネル群)では年中全く直射日光が当たらない場所が出来ます。
しかし実際は専門家の方々の予想に反して、直射日光が当たらない場所の方が濃く活き活きとした緑の牧草に育っていました。要するに昨今の光が強すぎて日焼けしてしまっていました。今夜はこの辺にします。このテーマともう少し掘り下げたいので後日続きを書きたいです。
昨夜は、眠くて途中で眠ってしまいましたので本日この続きを書きたいと思います。
2019年2月にアメリカのツーレアリーという場所(カリフォルニア州)で農業エキスポが開催されました。この時にジャロン(マッキンエナジーの社員)と彼の友人達が日曜日だったのでサンノゼの教会へ行きたいというので約2時間車を走らせました。サンノゼに近ずくとまるで芝生のような新緑の緩やかな丘を1時間程走って教会に着きました。そして私が地元の人に「まるで綺麗なジュータンみたいな丘ですね」と感動を伝えました。その方は「はい本当に美しい場所です。しかし美しいのはこの時期だけで日差しの強くなると草が枯れてしまい茶色くなります」と言われました。
この現象を聞いたジャロンは当社の顧問である酒本氏の言葉を思い出し「強すぎる光はかえってストレスになる」ということを思い出したとマイナビ農業が以前に当社を取材したときに述べていました。
の作物にとっても強すぎる光はストレスになりますし、人間にとっても夏の農作業は昨今はかなりのストレスです。パネルで作る日陰は大袈裟ですがオアシスのように植物と人間をホット休ませてくれます。
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